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時は元禄。江戸の街では原因不明の病「コレラ」が流行し、
苦しむ人々は後を絶たなかった。

当時は現代よりも、呪い、祟りというものの信仰心が強く、
「病」も神の仕業だとされていたそうだ。
当時の祭りというものは、神を宥める儀式のようなもの。
そんな御霊信仰が根強く、厄霊除けとして祭りを行っていたのだ。


今回、そんな厄霊除け行事のひとつである
「お札まき」という祭りへ足を運んだ。


オカルト女子_お札まき_7

場所は戸塚にある八坂神社。
この神社は「牛頭天王」という疫病神が祭神として奉らえており、
コレラを退治してくれると言い伝えられていたそうだ。

江戸時代には大阪など全国で同じようなお祭りがあったが、

東海道エリアで今でも続いているのはここ戸塚だけ。
伝統的な行事として横浜市指定無形文化財にも指定されている。




オカルト女子_お札まき_25

時刻は17時過ぎ。夏の日差しは夕方でも容赦ない。
神社内は人々の熱気で蒸し蒸ししている。



10分程待機していると…

オカルト女子_お札まき_1

オカルト女子_お札まき_12

ついに主役たちがぞろぞろと入場してきた。
周りから歓声があがり、一斉にカメラを構える。

10数人の男性たちが襷がけの女装をして、裾をからげる。
一際派手なおじさん娘は音頭取り(リーダー)。
ボテカズラをかぶって真ん中に。
はい、まず記念撮影。

オカルト女子_お札まき_13

なぜ彼らが女装をしているかというと…
子どもがコレラなどの疫病にかからないよう、
母親が自分の着物を踊り手に託したことが由来だそうだ。



そんな願いを背負って踊り始めたおじさん娘たち。

オカルト女子_お札まき_2

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歌を口ずさみながら、円の周りをぐるぐると踊る。
リーダーの音頭に合わせて、周りのおじさん娘も手拍子をしながら歌う。


オカルト女子_お札まき_19

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よくよく聞いているとちょっと卑猥な言葉も混じった風俗歌のようで…

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さあこい子供 天王様は泣く子は嫌い けんかも嫌い
はやすのが大好きで わいわいはやせ
天王山に登って 獅子の毛をむしって にかわで貼って…

これ見ろ彌吉さん 彌吉さんの女房
ないよないよ ない毛が生えた
今年も豊作だ 豊作だ満作だ
お米もとれる 栗も麦もとれる
野菜も取れる 木の実も実る
親類寺のお小僧が 椎の実をとって 食うとって
蜂にチンチン刺されて 痛いとも言わず 痒いともいわず ただメソメソと

ここらでまこか 赤 青 黄色 いろいろ混ぜて
ありがたいお札 授かった者は 痛いもよける コロリも逃げる
そら まく まく

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「ここらでまこか」と歌った瞬間、
群衆がざわつき始めた。
どうやらそろそろお札が撒かれるようだ。



3回目くらいの「まこか」合図で、
一斉にお札を空に撒き、団扇でぱたぱた仰ぎ出す!

オカルト女子_お札まき_23

群がる人々。ちょっとした乱闘騒ぎだった。

オカルト女子_お札まき_22

オカルト女子_お札まき_4

オカルト女子_お札まき_24

結局、お札を空中キャッチできる強者はほとんどおらず、
地面に落ちたのを小さい子どもがささっと拾っていってしまった。

ま、いいですよ。子どもの健康を願った祭りなのだから。。
でも、ちょっと名残惜しさを残しつつ境内をあとにした。

しかし実はお札まきはこの神社で終わりではなく、
その後おじさん娘一行は屋台の並ぶ街に繰り出し
至る所でお札を撒いていた。



私達には着いていく体力がなくなってしまったので
多摩川沿いで焼きそばをすする。
田舎の夏祭り、という感じでなかなか風情のある行事だった。

屋台もたくさん。
亀やら懐かしいカラフルスーパーボールやら。

オカルト女子_お札まき_5

オカルト女子_お札まき_6


さて、とることができなかった肝心のお札。
そこには「正一位八坂神社御守護」と書いてあり全5色あったそうだ。
見事キャッチできた人は玄関などに貼っておくと御利益があるそう。

お札、お守り、というアイテムも現代に残っている。
しかし元禄当時の人々にとってのお札は、
さぞかし貴重で効力の強いものだったのだろう。



夜になってもまだまだ祭りは続く。
疲れ知らずで川沿いを無邪気に走り回る子ども達。
大人になったら今度は自分の子どものために健康を願うのだろう。


この伝統をずっと受け継いでいって欲しいものだ。

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