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だいたい私は人が好きだから、
声かけられるとついつい話し込んでしまう癖がある。



そう、あの日私は就職活動をしていた。
午前中面接を終わらせ、
晴れ晴れした気持ちになっていて何もかもが開放的だった。

場所は新宿。
私は新宿○ミネに寄り買い物を楽しんでいた。


その時だった。

「すみません。」と小さな声で話しかけられる。
振り替えると、スーツ姿の真面目そうな中年男性。
「どうしました?」と話を聞くと、
彼は人目を気にしながら小さな声で話し始めた。

何でも今付き合っている彼女が私と同じくらいの年齢で
もう少しで誕生日だという。
しかし年が離れているため何をプレゼントしていいか分からないので、
一緒にプレゼントを選んでほしい、との事だった。



その年齢差と新宿という場所が、
キャバクラ嬢と客との関係を連想してしまった。



人生色々である。
胸が痛み、一緒にプレゼントを選ぶことにした。



彼女は何系なのか?どんなブランドが好きなのか親身になって話を聞く。
しかしなかなか具体的な情報が得られない。
こんなに年齢差があれば仕方がない事だろうと思い、
とりあえずしらみつぶしに色々なショップを入って回った。




さっき入ったギャルショップ。
私一人の時は何も声をかけてこなかった店員も、
オヤジと一緒にいれだけで、競いあうように接客をしてくる。
私はこのオヤジの何者でもない。ただの通りすがりの偽善者だ。
と、そんな事を思いつつ、
どんな関係に思われているのかと思うと寒気がしたが
新宿という場所、こんな異様な二人はざらにいる。


あるショップに入った時、いきなりおやじが声をあげた。

「こ、これなんかどうかな?」

恥ずかしそうにしている彼の手元には…
イヤらしい女性もののセクシーなランジェリー。

私はビックリして、全否定してしまった。
初めてのプレゼントという話だったし
私がこれをもしこれを客から贈られたら、
気持ちが悪いとしか言い様がないからだ。本当に善意の気持ちだった。




彼はガッカリした様子で店を後にした。
そして、「お茶でもしないか?」と提案され、
私はそのまま上の階に上がり、彼とお茶をしたのだった。

すると彼は色々は話をし始めた。
彼女が振り向いてくれない。もうダメだ、
と自暴自棄になっている様子だった。
私も夜の仕事をしていた。
正直客なんてお金をしぼりとれればそれでいいのだ。
キャバクラ嬢の気持ちも分かる。しかし今目の前でこんな中年オヤジが、
今にも自殺しそうな様子で悩んでいる。
私はどう声をかけていいのか分からなかった。
でもこれが世の中の仕組みなのだ。
私はオヤジに諦めろとも、頑張れとも何もアドバイスはしなかった。
最終的に決めるものは本人なのだ。


『好き。』という気持ちに に理由などない。
だから苦しくて辛い。最近私も改めて思う。





とりあえず私に与えられたミッションはプレゼントを買う事。
話も一段落して、また買い物をし始めた。
マネキンが着ているベビードールを、
オヤジがゴツゴツした手で優しく撫でる。そしてニヤリとしてこういう。
「こういうの可愛いよね~。」

ただの変態おやじ。いや、正常な男の発想。
気持ち悪いと思いながらそそくさと店をでて、
下の階に移動しようとエスカレーターに乗り込んだ。


すると、オヤジが次の瞬間ぴったりと私にくっつき
キョロキョロと回りを見渡し、スーツを脱ぎだすではないか。
そしてシャツ一枚になり、私にこう言う。






「私、こういう趣味があるんです。」







と、彼のパリっとしった白いシャツの中には、
うっすらと白いレースのあしらわれたブラジャーが見える。
一つ下の階に降りるエスカレーター間の出来事であったが、
私には実に長く、スローモーションの様に感じた。
そして下に降りると空気を読んだようにランジェリーショップがあり、
私に変態な趣味をさらけ出したオヤジは開き直り、
まるで女子大生かのようにルンルンでランジェリーショップに入っていった。
そして私にこう言った、




「通販で買ってるんだけど、なかなかサイズが合わないの。
試着したいんだけど、店員に断られてしまうから、
僕とカップルのふりをして試着室に入ってくれないかな?
もちろん君には指一本触れないよ。お願い。」






目が点になるとはこういう事だろう。頭が真っ白になった。
とりあえず大きな声で深々とお辞儀をし、
「すみません。」といって猛ダッシュでその場を立ち去った。










ブラ男に会った。














素晴らしい程のB級人間だ。とりあえず私の時間を返せ。
彼女に振り向いてもらえない、という下りも作り話だったかと思うと実に腹が立つ。
しかしよく出来た話だったと今思えば誉めてあげたい程だ。
名誉な事だと私は思う。
こんな体験そう出来ないだろう。



しかしこういう奴が事件に巻き込まれるわけで…






私とB級人間の遭遇確率は素晴らしいものである。




あなたの隣にもいませんか?あなたの下着姿に異様に執着する男性。
次つけた時、アンダーが異様に延びていたり、ブラジャーがなくなったり。







あなたが魅力的なのではないのです。
ただただブラジャーが好きなのです。


女性の皆さん、まえのめりには御用心。


P1030605.jpg
※拾い画像



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